2011年3月1日火曜日

摂食障害は心でなく主にからだの問題

ここでいう摂食障害は、過食(食欲が暴走してコントロールできない、そして、場合によっては、その後の自責から嘔吐や下剤の乱用をしてしまう)のことです。拒食は、経験がないので、わかりません。

んー、何から書こうかな。やっぱり、イメージというか、先入観のことかな。

摂食障害の人、と聞いて、どんなイメージを持ちますか。がりがりにやせているか、逆に病的に太っているか?自分の外観を気にしすぎるナルシスト?自分で自分の行動をコントロールできない無責任なバカ?それとも、もう、半分気違いみたいなイメージなんだろうか。

わたしは、そのどれでもないです。

摂食障害は依存症(アディクション)としての面もあるので、ここでちょっと脱線気味でも、ついでに薬物依存症やアルコール依存症の人のことも書いておこうかな。わたしは、そういう人を直接に何人も知っているけれど、みんな普通の人だよ。職場とか街とかで、知らずに出会ったら、絶対わからないと思う。バカでも無責任でもないし、うつろな目をして徘徊しているわけでもない。

大学とかそれ以上の教育を受けていて、弁護士だの自分で事業をしているだの、社会的に成功している人も、多い。むしろ、そういう人の方が、お金を持っているので、いったんはまってしまうと、のめり込んでしまうかも。このタイプはプライドも高いから、自分がそういう問題で苦労していることを認めるのが難しいし。

優しくていい人たちです。というより、あんなに感受性が豊かで、性格もいいからこそ、苦労するんだろうなー、って思うくらい。

。。。で、摂食障害の件です。わたしは、最近だんだんよくなってきているけれど、一年あまり、過食症です。これは「ローフードと甘い物の過食」でも書いたけど、ローフードを始めて数ヶ月後に始まりました。ちなみに、わたしがローフードを始めたのは、やせるためではなく、ただ単に「これって、健康的で、いいじゃん」っていうくらいの軽い気持ちでした。(当時の体重は、ごく普通くらい)

摂食障害は、本当に、つらいです。過食による健康ヘの影響が心配なだけでなくて(もちろん、それもあるけど)、「わたしって、なんでこんなことしてるんだろう」っていう戸惑いや怒り、少しよくなったりまたぶり返したりの繰り返しで、まるで同じところで足踏みしているような生き方に対するいらだち。。。

で、これから少しずつ、わたしが調べてわかったこと、やってみて効果のあったことを書いていこうと思うんだけど、まず第一に、しっかり理解したいのは、

摂食障害は、心でなく、主にからだの問題だ、ということ。

これ、アメリカでも日本でも、大部分の人が誤解していると思うの。

心の問題だと思うから、アメリカ流のカウンセリングでこども時代のトラウマを見直したり、あれこれ反省したり、「心の持ちよう」を変えようと努力したりしているわけでしょう?

それって、ほとんど、効果ないです。(経験者は語る)

このへん、いつもいうように、各人によって違うんだろうけど、わたしの場合、摂食障害の原因は、7割強からだのレベルで、心は残り3割あるかどうか。

からだのレベルで「原因」がある、たとえば、胃腸が弱っていて栄養が十分にとれなくて、そのために生化学的なバランスが崩れているとか、食物アレルギーがあってある種の食べ物に過反応するとか、血糖値が不安定だとか(ひとつひとつの原因については、また、もっと詳しく書きますが)、そういう原因のために、「過食」という結果がおきているの。

身体レベルで「原因」があるのに、その「結果」を、心の持ちようとか意志力で防止しよう、っていうのは、たとえば、下剤を飲んだ(原因)のに、その後で意志的に、トイレにいくのをやめておく(結果)ようにするようなもので・・・ガマンには限度があります。(汚いたとえで、ごめんね)

だってそうでしょう。過去のトラウマは、何をどうしたって変わらない。でも、わたしは、成長後いつも過食してきたわけじゃない。過去は過去として、今ここにある幸せを楽しんでいたときが、ほとんどで。いや、過食が始まってからだって、そういう「普通」の日は、いっぱいあった。

過去のトラウマが原因なら、それをどうにかするまで、いつも過食という結果がありそうなものだよね?

わたしにいわせれば、過去のことをほじくりかえして、再構築することで、今の何かが変わる、と思うことの方が、よほど病的な気がする。

ああ、でも、これは、個人的な意見です。カウンセリングが効果のある場合もあるんでしょうね。

現在かかえているストレスが原因なわけでもないと思う。これまで、過食に走った日を振り返っても、それは、必ずしもストレスのあるときじゃなかった。ごく普通の日に、ふと、たとえば、ちょっとだけ甘い物を食べて、そこからモンスター級の過食になる、っていうこともよくあった。

だいたい、ストレスのない人なんているのか?ないような振りをして、演出している人は、いっぱいいるけど。

たとえばね、摂食障害の原因となりうることとして、女性性を受け入れられないこと、なんてあるけど。女であることに、全く何の戸惑いもない人なんているんだろうか。(ついでにいうと、男であることは、さらに大変らしい。)

この種の説明って、結局は、後づけのような気がする。自尊心の欠如とかなんとかも。

人間っていうのは、かなりのストレスがあっても、たくましく生きていけるものなんだよ。

しつこいようだけど、摂食障害の主な原因は、少なくともわたしの知る範囲では、心ではなくて、からだ。わたしの場合、ローフードに入れ込みすぎて、自覚のないまま、栄養状態が悪くなっていたから、その時期に発症したの。

わたしの場合、摂食障害に、心が関わっているのは、

  • ある状況で、あるものを食べることが習慣になってしまっている場合、その習慣に執着する心
  • 過食してしまった後、自分を責めたり、悩んだり、反省して状況を分析したりして、ますます自分を追いつめてしまう心。言い換えると、あまりにも理想に走る心。

この二つだけだと思う。特に、二番目。そう、反省するから、さらに過食がエスカレートするの。そういうときは、からだをいたわって、さっさと寝てしまえばいいの。(それが、なかなかできないんだけどね)

ずいぶん長くなったので、今日はここまで。この問題に興味のある方は、どうか、下のブログ村のボタン(「ローフード」ってやつ)をクリックしてください。興味のある人がたくさんいるのなら、もっと詳しく書きますから。

コメントも大歓迎です。あ、コメントがすぐに表示されなくても、気にしないでね。このブログはブロガー(グーグル)を使っているんだけど、そのブロガーのフィルターが、勝手に保留にしているだけなんです。後から、わたしが救い出します。(ブロガーのフィルターを変えることは、わたしには、できないので。)


雨上がりの、朝の空。

にほんブログ村 料理ブログ ローフードへ←おいしいもの、作って食べて楽しみましょう(クリックすると、他のすばらしいローフード/料理ブログを満載したサイトに飛んでいけます。よろしく!)

9 件のコメント:

  1. 今日は。私のブログにも足を運んで下さり有難う御座います。またコメントさせて頂きに参りました。

    私自身も摂食障害だと自覚していますが、私の場合は摂食障害の原因は心:身体=6:4くらいかと考えています。それは私が心の問題から拒食症になったので心の方が優位にあると考えるからです。しかしアケミさんの仰るように身体の問題も確実にあると思います。
    摂食障害になるきっかけが心の問題であったか、それとも身体の栄養不足からであったかによってこの比率も変わってくるのではないかと思います。
    私は拒食→過食嘔吐→過食気味(現在はここです)という過程で今のところきていますが、まず大学で学年が上がったとき、社会人へと近づいていくにあたり自分に自信が無くなり、体重の数字が減ることでしか自分に自信を見出せず拒食となります。ここの時点では心優位だと思います。ですから私は「私が摂食障害になった原因は心にある」と言い切ることが出来ます。しかしそのうちに身体が悲鳴を上げ、ここからどんどん身体の欲求による過食になっていったと思います。
    アケミさんは「わたしの場合、ローフードに入れ込みすぎて、自覚のないまま、栄養状態が悪くなっていたから、その時期に発症したの。」と仰るように身体の問題からだったかもしれませんが、私の場合は上で述べたように心の問題からだったと思います。ローフードやマクロビオティックを知る前でもありましたし。
    現在の私は心:身体=3:7くらいの過食だと思います。主に拒食の方は心の問題が大きいのでは、と考えます。そして過食に移行するにあたって身体の栄養不足が原因となっているのではないかと。でもなんだか自分で「私は過食症です」って言っていること自体がおかしいですよね。普通であれば「毎日食べ過ぎています」であるでしょうに…。

    私も自身のブログで摂食障害のことについてたまに書くのですが、次の記事でこちらの記事をリンクさせて頂いても宜しいでしょうか。ご都合が悪いようでしたら断って下さって全く構いません。
    長くなってしまいました。アケミさんの記事はいつも興味深いです。

    返信削除
  2. リンク、大歓迎です。できるだけ多くの人に、読んでもらいたいですから。
    おっしゃるように、心対からだの割合は、人によって違うし、同じ人にとっても、だんだん変わってくると思います。このへん、次の記事で、もっと詳しく書きますね。今回は、対策として、からだの問題を見落としてはダメよー、という警告です。

    返信削除
  3. リンクの許可を下さり有難う御座います。

    摂食障害は本当に辛いですよね。心から共感します。
    摂食障害というと普通は心だけに問題があると考えがちですものね。身体のことも考えてあげることがどれだけ大切か、ということを言う人はなかなか少ないと思います。
    次の記事も楽しみにしております。

    返信削除
  4. とても深く考えさせられる記事でした。
    私はイギリスにいた時、服飾における心身論を考察していたのですが、その時に日本人と欧米人の女性たちに自分の身体を肯定できるか(個人の解釈による「身体」でいいから)についてアンケートをとったことがあります。

    アケミさんが指摘なさっているいるとおり、高学歴だったりステータスのある人のほうが自分を肯定する度合いが低いように感じられました。理想が高いというか。
    「雑誌のモデルのような体型じゃないからみっともない」とか「バストはいいけど、お尻が大きい」とか、見られることを非常に意識している回答が多かったです。そうした中でもちろん、摂食障害という記述も見受けられました。

    私の個人的な考えすが、トラウマや心身のバランスの崩れもふくめ、その人を構築するものだと思います。なので、そのどれを否定するのも的を得ていないように感じますし、かといって、積極的に肯定すべきものでもないような……。あるがままを、あるがままに受け止め合える関係を持てる人がまわりにいることで、「私は私なんだ」と心が穏やかになることもあるのではないかと思います。なので、心理分析をするカウンセリングなので「こうあるべき」「こうするべき」と理想論を語られたりするのは私にとってはとても苦痛を感じるつらいことです。だって、自分は自分なりに日々を振り返っているし、変えたいと思っていることだってあるんですもん。小さな目標を掲げているのにそれをクリアできないジレンマ、そうしたものがさらに「ああ、ダメだ」という方向に持っていってしまうようです。振り子みたいに心が揺れ、それから一歩遅れて、身体が大きく振れているように感じます。

    アケミさんの「人間っていうのは、かなりのストレスがあっても、たくましく生きていけるものなんだよ」っていうフレーズ、いい言葉ですね。
    私も、人間は強い、そう信じたいです。

    返信削除
  5. 「摂食障害」とくくるのであれば、むしろ心の問題から陥る人の方が多いというのが、個人的な感想です。摂食障害を機に、食養生に興味を持つ人も大勢いらっしゃいますし。
    ただ、食養生を始めてから摂食障害の様を呈して悩み始める人には、アケミさんが指摘された通り、「身体の栄養」の問題をしっかり見つめ直すことが必要ですね~。マクロビオティックのコミュなどでも、過食に悩む相談に対して、○○が足りないのでは、というアドバイスが沢山寄せられていて、とても参考になります。

    心と身体の問題のバランスは人それぞれですが、どちらかだけに注力してては完治は難しく。自分自身の経験からも、正に心と身体がそろって初めて、「健康」なんだと思います。
    過去のトラウマは何をどうしたって変わらない、とおっしゃるところが、すでにアケミさんはトラウマを持ってらっしゃらないという証でしょうか(笑)
    そうやって消化されていれば問題はないのですが、中には親子関係や子供の頃のいじめなど、治りきってないままうずいている傷を持っている人も沢山いらっしゃいますよね。
    そういう人が食に興味を持った時、正しい知識と実践で身体に栄養を満たしてあげて、その過程で心の問題も解決に向かっていけたら、と願わずにいられません。
    次の記事も、とても楽しみにしておりますvv

    返信削除
  6. 通りすがりの経験者2011年3月2日 6:29

    ローフード実践者の方で摂食障害(特に甘いものへの依存)で悩んでいる方が多いので一言。
    低血糖症や塩の重要性(体内のカリウムとナトリウムのバランス)について調べてみられると案外簡単に摂食障害は解決できますよ。
    野菜や果物はもちろん体に良いですが、何事も大切なのはバランス。
    塩漬け、酒漬け、砂糖漬け。
    摂食障害や精神疾患(うつ等)に悩んでいる方の共通点はほとんどの方が砂糖漬け状態。
    毎日の食事に梅干や漬物をつけたしていくだけでだんだん甘い物への依存が減っていきますよ。

    返信削除
  7. えららんさん、
    わあ、おもしろそうなこと、研究してらっしゃったんですね!
    わたしも、こちらでカウンセリングを受けたことがありますが、もうえららんさんのいうとおり、過去の分析と、今からの理想とか目標の話ばかりで、かえって疲れました。わたしは、今の自分を認めてもらいたいのに、そして、自分でも認めたいのに、って。これまでのトラウマも、失敗も、みんな、その今の自分の一部な訳で。
    こうやって、自分の経験から摂食障害の話を書けて、それが誰かの役に立つのなら、わたしの経験にも、それなりの意味があったのだと思います。

    返信削除
  8. Miyukiさん、
    そう、食養生(ローフードを含めて)で、摂食障害が良くなる人もいれば、摂食障害が始まってしまう人もいるんですよね。このへん、わたしは、ずいぶん悩みました。どうしてなんだろう、って。2−3回後の記事に、このこと書きますね。要は、何でも、個人差がある、ってことだと思います。

    返信削除
  9. 経験者さん、
    そう、低血糖と、塩分の不足による消化不良って、大きいですよね。アドバイス、ありがとうございます。

    返信削除