2011年3月27日日曜日

動物性脂肪はこわくない!?

このブログでは、肉、魚、卵などの動物性タンパク質の必要性を、よく書くんだけど、そこで気になるのは、脂肪だと思う。

でも、脂肪が恐いから、お肉を避ける、っていうのは、ちょっと短絡的でないか?

第一に、脂肪が嫌いなら、脂肪が減るような料理法にすればいい。焼いて、脂肪が自然に溶けて落ちるようにするとか、スープや煮込みなら、一度冷蔵庫で冷やして、白く固まった脂を取り除くとか。調理前に、明らかに脂身のところを取り除くとか。

さらに、認識してほしいのは、私たちのからだの脂肪は、肉の脂が乗り移ったものではない、ということ。

からだは、今すぐ入らないエネルギー源は、すべて脂肪として蓄えていくの。もとの食べ物が、リンゴだろうが、ごはんだろうが、ステーキだろうが、関係ないの。極端な話、脂肪を全く取らなくても、余剰のエネルギーがあれば、それは脂肪に変換されて蓄えられる。

「動物性食品は、高脂肪、高カロリーで、からだに悪い」っていうのは、お医者様や栄養士の間でさえ、「常識」化していて、きちんと検討されていないような気がする。たとえば、null さんが教えてくれたこのサイトは、わかりやすい図もあって、コレステロールについての説明としては最高だと思うけど、高脂血症の対策となると「動物性食品を避ける。当たり前でしょう」って感じが、暗に感じられる。

常識を見直すのって、本当に大変なのよね。まして、わたしは科学者じゃないから、実験室で実際に実験してみるわけにいかないしね。

でも、他のまじめな科学者の研究を読むことはできる。昨年、米国で発表された、低脂肪カロリー制限食、対、低炭水化物食(糖質制限食)の研究は、おもしろかった。

この研究では、肥満者307人(平均BMI36)を二つのグループに分けて一年間食事指導し、さらに、それが終わってから1年後(つまり調査開始から2年後)にもう一度、集まってもらって、体重や血液検査などをしている。被験者の数も多いし、長期間にわたって調査しているのがいい。だって、実生活で問題になるのは、短期間でどれだけ減量できたか、ではなく、長い目で見た健康への影響だものね。

ひとつのグループは、カロリー制限食(一日1200から1800カロリー)で、そのうち熱量の割合で脂肪は30%以下に抑える。いわゆる、一般的な、減量法だよね。

もうひとつのグループは、一日の炭水化物の量を、まず20グラム(すごく少ないです。基本的に、穀類や豆類、果物などはなし、野菜からの炭水化物だけ)に抑えた状態で3ヶ月。カロリー制限はなく、肉もサラダのドレッシングや調理に使う油も、好きなだけとっていいい。この3ヶ月の後、少しずつ炭水化物の制限を緩め、体重が落ち着いたところで、そのレベルの量を維持する。

一年後、両グループとも、減量は同じくらい(約11キロ)。

さらに一年後、両グループとも、少し太って、二年前の調査開始時からの減量は約7キロ。もう、食事指導をされていないこの時期、自分の以前の食べ方に戻ってしまう人が多いだろうことは、想像に難くない。

ただ、ここでおもしろいのは、体重では両グループに大した差がなかったのに、血液検査の結果は違っていたこと。

なんと、低炭水化物(好きなだけお肉を食べたグループ)の方が、中性脂肪もVLDLも低く、HDLが高かった。(VLDLとかHDLって何?という人は、null さんの教えてくれたサイトを見てね。LDLを悪玉コレステロール、HDLを善玉コレステロールと呼ぶこともあるけど、ちょっと違う)

だから、少なくとも、肉の脂が肥満の一番の原因だ、とか、肉の脂が動脈硬化をおこす、とかいうのは、かなり疑問だ、ということ。

ここを押さえた上で、実際に自分にあう摂取量、っていうのは、自分で試しながら見つけてください。

注意:お肉も食べるといいよ、と聞いて、じゃあ、っていうんで、焼肉とか中華とかドーンと食べて、「やっぱり、お肉っておなかにもたれるわよ」っていうのは・・・それは、お肉のせいではないです。特に、ローフードや菜食をやってきていて胃腸の弱っているタイプは、少しずつ慣らしていってください。

追記:江部先生のブログで、こんな記事を見つけました。ご参考までに
脂肪摂取量が多いほど寿命が延びる
それから、コレステロールについて、リンクした記事もご参照ください。

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今日のお昼。ラムチョップと、フェンネルのソテー、アスパラガスの蒸し煮。怠け者なので、全部ひとつのフライパンでつくりました。あ、お肉は、もう一切れあるのよ。

日本ではあまり馴染みがないけど(いや、アメリカでもかも)、ラム(マトンじゃないよ)って、柔らかくて、おいしい。クセがあるっていう人もいるけど、わたしはこの乳臭いような甘い匂い、好きだね。高校生のころ、一年間、オーストラリアにいた影響かなあ。

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3 件のコメント:

  1. こんにちは。
    以前、過食についてコメントさせていただきましたバジルです。
    いつも興味深い記事ありがとうございます。
    先日の震災直後から体調を崩していました。東京在住なので被災したわけではないのですが、やはり相当ストレスが溜まっていたようで、気分は沈んでいるのになぜか食欲だけは増すばかりで、しかもごはんやパンやチョコレートを食べまくっていました。きっとセロトニン不足だったのだろうなと思います。
    それまではロー80%くらいの食事をしていたのですが、今回の震災のストレスであっけなく体調を崩し結局健康は食べ物だけでなくストレスを溜めないことが大切なのだと学びました。
    おとといくらいからは少しずつ卵や肉などの普通の食事を心がけています。食べられることに感謝し、ローフードとか菜食とかにこだわらず、そのとき自分が食べたいもの(甘いもの以外)を食べることが一番の健康への近道なのかなと思います。
    支離滅裂な文章になってしまい申し訳ございません。

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  2. ももです。今回の記事もそうですが、改めて丁寧に今までのアケミさんのブログを読んで「わたし、かわいそうかも」と思ってしまいました。わたし「生」への執着心は無い感じなのですが、矛盾するようですが「食」への執着心はあるみたいな感じなので、もし今、死んじゃうようなことがあれば私「あぁ、ホントは○○食べたかったなぁ」って後悔するな・・・。と・・・。
    こらからは食べたいものを食べたらいいのかな・・・。

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  3. バジルさん、
    そう、被災地以外でも震災のストレスを受けている人って、多いと思います。そのせいで摂食障害が悪化している人もいるんじゃないかって心配していました。

    ももさん、
    それ、すごく大切なことなので、今日記事にしますね。ちょっと待っていてください。

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