2011年4月6日水曜日

「甘いものがやめられない」依存症としての甘いものの過食について

依存症の話を書いてきましたが、ここで多分「砂糖や炭水化物って、アルコールや薬物と同じくらい深刻な依存症をおこすのかしら?」って疑問に思っている人がいると思う。

このへんも、現時点では、専門家の意見の分かれるところだけど、どうも、糖分、特に、糖質プラス脂肪っていうのは、他のドラッグ同様、精神に影響するようだ。

「糖質プラス脂肪」って何か、っていうと、たとえば洋菓子。乳製品の形で、脂肪をくわえているからね。それから、甘くなくても、ポテトチップスなどのスナック菓子。基本的に、炭水化物を揚げたものだから。

脂肪は、肉や魚とともに食事の一部としてとっている場合、必ずしも悪者ではないと思うけど、この糖質プラス脂肪の組み合わせはこわい。

まず、糖分そのものの習慣性。”The End Of Overeating” (David Kessler 著。和訳があるかどうかは、知りません。原題を直訳すると「過食の終焉」)という本は、過食を現代病としてとらえ、その原因を探っているおもしろい本で、いろいろな実験の紹介ものっている。

そのひとつに、ネズミに砂糖水を与えて味を覚えさせ、その後、再び砂糖水を得るために、そのネズミがどのくらい努力するか試した実験がある。はじめは、ボタンを一度押せば砂糖水が出てくるんだけど、だんだん難しくなって、何度もボタンを押さないと出てこないようにする。つまり、対象に対する執着が少なければ、適当なところで、ネズミはボタンを押すのをやめて、もっと他のことに注意を向けるはず。

さらに、他の食べ物やドラッグも与えて、同様の実験をし、比較する。

そうすると、ネズミは砂糖水を得るためには、とってもよく努力するそうです。何度も何度も、一生懸命ボタンを押し続ける。どのくらい?コカインを得ようとするのと同じくらい。

コカイン。麻薬の中でも、最も恐ろしいもののひとつである、コカイン。

この本では、糖質プラス脂肪プラス塩分は、知らないうちに依存症をおこさせるために、食品業界が好んで使う組み合わせだとしている。この味を覚えさせれば、客に困らないからね。

で、なぜこの組み合わせがそんなに効果的なのかについて、それは複数の向精神効果が混ざっているから、としている。

ドラッグには、大きく分けて、中枢神経を興奮させるもの(コカインや覚醒剤、カフェインなど)と鎮静させるもの(大麻、モルヒネ、アルコールなど)があるんだけど、その一方だけを使う場合、比較的早く、飽きてしまう。興奮剤で興奮状態にいられる期間は限られているし(体力の限界があるしね)、ただ単に「ハイ」な気分って、単調だ。一方、鎮静剤も、しばらくすると、眠くなったりする。(注。アルコールは不思議なことに、興奮剤にもなりうる)

ところが、興奮剤と鎮静剤を混ぜて一緒にとると、その効果が一度におきて、双方の欠点を補い合い、長い間、このごちゃ混ぜの快感を味わうことができる。

糖質プラス脂肪プラス塩分は、まさに、そういうものなんだって。

糖質に興奮効果があるのは、なんとなくわかる。血糖値が上がるからね。自然の状態では、興奮するとアドレナリンが出て、グリコーゲンを糖に変え、瞬発力を要するような行動(狩りの獲物を捕まえるとか)がとれるようにする。だから、からだは、血糖の上昇を興奮と解釈するらしい。

甘いものと一緒にカフェインをとっている人は、さらに要注意です。カフェインは、興奮剤だからね。

鎮静剤としての糖分の働きは、糖分プラス脂肪が、体内で天然の鎮痛剤であるエンドルフィンの分泌を促すことでわかる。つまり、糖分プラス脂肪は、程度の差はあっても、モルヒネ(ヘロイン)と同じ効果があるということ。

さらに、糖分、いや、炭水化物すべては、セロトニンの生成も助ける。セロトニンの欠乏はある種の鬱病の原因だから、炭水化物は抗鬱剤という見方もできる。

私たちが、日常慣れ親しんでいる食品に、ドラッグとしての効果があるなんてショックだけど、ドラッグの多くは自然な植物に由来することも、理解しておいてほしい。モルヒネは芥子から、コカインはコカという植物から精製される。

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冷凍だけど、しめ鯖。これだってローフードだよね。隣は、肉じゃが。肉のスープの残りから作った。写真ではシラタキとタマネギばかり見えるけど、ピンポン玉くらいの新ジャガが入っている。

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4 件のコメント:

  1. ももです。昨日は甘いものの大過食にはしってしまいました・・・。思いっきり食べられて満足。という気分も味わえますが、時間が経過すると、やっぱり「苦しい。また体内汚れてしまった」という、なんとも言えない罪悪感とか太ることの恐怖とかで、心身ともにしんどくなります・・・。こんなことも今までの過食で、もう嫌っていう程、頭でも、身体でもわかっているのに・・・。
    私の場合、自分のNG食べ物を、ひとくちでも食べたら「あぁ、食べてしまった。どうせなら、この際、日頃避けているものも、どんどん食べてしまおう!」となってしまします・・・。で、和菓子に洋菓子にパンに、アイスに、と・・・。最近、過食か絶食か、みたいになってしまいがちで自分で恐いです。

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  2. 私は↑上の方とまったく同じ状態です! つらいです。アケミさんはもうすでに、甘いものの過食は克服されているのでしょうか? 知識を得ること以外に、具体的な方策を教えていただけるとうれしいです。

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  3. ももさん、
    そういうの、ありますよね。摂食障害に関わっている心の問題としては、以前にも書きましたが、そういう完全主義が大きいと思います。
    絶食すると、ますますからだが弱ってしまいますよ。

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  4. ミカさん、
    わたしも、今克服に取り組んでいるところです。具体的な対策は、前回の記事をご覧ください。

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