2012年2月22日水曜日

思い出の中のオーストラリア

食べ物の思い出を書くのって、楽しいですね。調子に乗って、第二弾。わたしは、高校の頃、一年間、オーストラリアのシドニーに留学していたのですが、そのころの食べ物の思い出です。もう30年ちょっと前のことですから、今ではずいぶん変わってしまっているかもしれませんが。

オーストラリアは、人口よりヒツジ口が多い国ですから、一番一般的な肉は、ラム(マトンじゃないよ)です。このへん、同じ肉文化といっても、アメリカとは違う。米国では、ラムは、牛肉の倍くらいも高い、高級品です。飼育期間が短いラムの方が高いのは、理屈に合わないんじゃないか、とアメリカ人の友達に聞いたら、牛肉産業には、政府の補助があるからなんだそうです。

子どもが何人もいる大家族のおうちでは、ラムの足一本ローストにしたのが、よく出てきたなあ。ローストは、肉と野菜と(つまり主菜とつけあわせと)一緒にできるし、オーブンに入れてしまえば、後は時間を見ているだけでラクなので、ラムのローストも、ローストチキンもよく出てきたようです。栄養的にも、肉少なめ、野菜多めにとれば、結構バランスとれているし。こういうの、やはり、伝統的な家庭料理の強さですね。

ラムの、あの乳臭さx青臭さ、を嫌いという人もいるけど、わたしには、なつかしい匂いです。匂いって、かなり個人の好みがあるしね。パクチーの匂いをカメムシ臭いという人もいるし、アメリカ人のほとんどは、魚の匂いが苦手だし。

匂いといえば、オーストラリアのグラスフェッド(外の草を食べて育ったもの)の牛肉も、草原の匂いがする。アメリカでは、ごく最近まで、グレインフェッド(つまり、トウモロコシや豆などの穀物を餌にしたもの)が一般的で(グレインフェッドの方が、脂肪分が多い)、グラスフェッドの方がおいしい、とわたしが力説しても理解してくれる人が少なかったんだけど、最近やっと、グラスフェッドが本当の牛肉の味、といわれるようになりました。

夕食は、まあ、ラムかステーキか鶏肉か、太っちょのソーセージか、とにかく肉を焼いたものと、野菜の組み合わせでしたね。もうパターン化しているので、献立に悩むこともなかったみたい。

昼は、米国同様、サンドイッチかなあ。時々、あたたかいミートパイとか。週末に外出すると、フィッシュ・アンド・チップスとか。あの揚げた白身の魚は、一体なんだったんだろう。タラかな?サメを使うところもあるそうだけど。

ミートパイの、あのコクのある中身は、なんだったんだろうって、後から調べてみたら(当時は、高校生で、料理をしなかったので、訊こうともしなかった)、キドニーとかレバーとか、入っていたみたいです。うーん。あの、アツアツのミートパイをほおばる楽しみって、日本で肉まんを食べるのと似ている。

このミートパイやフィッシュ・アンド・チップスは、とても英国的。オーストラリアは、文化的に、米国ではなく英国に近いです。デザートに、時々出てきた、オーブンで蒸し焼きにしたプディング(プリンじゃなくて、ケーキとほとんど同じ生地を、焼くのでなく、蒸すことで、しっとり仕上げる)も、とても英国的。わたしは、ヨーロッパに入ったことないんですが、英国の食べ物のはなしは、「あ、それ、オーストラリアで食べたことある!」と思うことが多いです。

朝のトーストにぬるもので、とってもオーストラリア的なのは、ベジマイト(vegemite) 。これだけは、食べられなかった。ご存じない方のために、リンクはっておきますね。そのwiki の写真にあるメーカーが主流、というか、他のは見たことないです。

わたしが好きだったのは、つぶつぶの残ったピーナッツバター。特に、Skippyというブランドのは、ビンに母子のカンガルー(オーストラリアの俗語で、スキッピー)が描かれていて、かわいかった。

夏には、庭でバーベキューをよくしたっけ。よそのお家に招かれる時には、"Bring your own" といって、自分の肉は好みのものをもっていくのが普通だった気がする。(おとなは、アルコール飲料も、持参する)ホストが用意するのは、アイスティーとかのソフトドリンクと、サラダ、デザートくらいかな。全体に、質素というか、質実剛健な考え方の人が多くて、ホストにあまり負担をかけないように(特に経済的な負担)、していたみたい。

外食って、あまりした記憶ないし、しても、先に書いたフィッシュ・アンド・チップスみたいな、手軽なものだったと思う。

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2 件のコメント:

  1. オーストラリアに1年住んでいたんですね。私は1ヶ月~。大学の卒業旅行で友達とホームステイしました。ケアンズですけど。そのあと旅行はシドニーに3日かな。ベジマイとはいただけません・・・。オーストラリアのチョコレートだからと言われパンにべっとり。食べ終えれませんでした・・・。何もペーストにしなくても野菜食べるからって思いましたよ。

    羊の肉を捌いたことありますか?結構臭いですよね。でも私も食べるのは好きです。ただ脂肪分が多くてアメリカではほとんど食べず、チュニジアにいったときに食べるぐらいでしょうか。オセアニアの羊の肉と北アフリカの羊の肉は臭みが違います。主人と言ってるのはきっと食べてる草の違いかなんて素人同士で分析してます(笑)。

    色々行かれてるんですね。オレゴンは半一生的ですか?

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  2. 強子さん
    肉や魚をさばくのは苦手です。そういうのは、できればプロのお肉屋さんにお願いしたいです。チュニジアも羊肉文化ですよね。生後、どのくらいで食べるんでしょうか(年取ったマトンは、匂いがキツいと聞いています)エサも、味やにおいに影響すると思います。

    時々思うのは、わたしの肉って、どんな味と匂いかなーと。。。まあ、相当な歳ですから、固くていけないと思いますが:)

    オレゴンねー、このままずっと居着くような気がしますが。んでも、オハイオも、ずっといるつもりだったし。。よくわかりません。

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