2012年4月22日日曜日

北東部ニューイングランド地方(「アメリカの発祥の地」)

アメリカの独立13州というのは、東海岸沿いの次の洲である。
  • ニューハンプシャー(現在のバーモントの一部を含む)
  • マサチューセッツ(現在のメインを含む)
  • ロードアイランド
  • コネティカット
  • ニューヨーク(現在のバーモントの一部を含む)
  • ニュージャージー
  • ペンシルベニア
  • デラウェア
  • メリーランド
  • バージニア
  • ノースカロライナ
  • サウスカロライナ
  • ジョージア
但し、州境は、この地図でわかるように、今とは違う。

現在のアメリカ合衆国の始まりはここにあるわけなんだけど、「アメリカの発祥の地」としてイメージされるのは、この中でも、北のマサチューセッツとか、ニューヨーク、ペンシルベニアあたりだ。

前回書いたように、ここでは、「ニューイングランド地方」を、現在のメイン州、ニューハンプシャー州、バーモント州、マサチューセッツ州、ロードアイランド州、コネチカット州の6州とします。さらに、ニューヨークに近い、南のコネチカット・マサチューセッツ・ロードアイランドと、北の3州では、かなり違います。

北の3州は、ニューイングランド的というか、今でも白人がとても多くて、昔ながらの暮らしぶりを守っている感じ。言い換えると、なんとなく、時代に取り残された印象があります。普通のアメリカ人に、この3州の印象を聞いても「ほとんどカナダだよね。。。メープルシロップの産地だよね。。。」くらいの、うすーい反応しかないと思います。

まあ、バーモントは、ニューヨーク洲北部とともに、自然の豊かな保養地としても有名ですが。(そして、なんと、バーモントは14番目の州になるまで、一時独立国だったのですが)

対して、南の3州は、ニューヨーク文化圏といってしまいたい(んだけど、そういうと、マサチューセッツの人は気を悪くするんだろうね)ロードアイランドなんて、洲としての特色を論じることに意味があるのかどうか。。。コネチカットの延長、くらいの認識が一般的なんじゃないのかなあ。

マサチューセッツ洲プリマスは、1620年11月にメイフラワー号できたいわゆるピルグリム・ファーザーズが入植したところです。あんな北の方で、もう11月の半ばで、長い航海の後でそれでなくても食料は底をついていて、冬に向かって、農業をすぐに始めるわけにもいかないし、まあ、実に無謀ですね。102人の乗客中、1年間生き延びたのは、その半分の53人だったそうです。

また、独立戦争の発端となる事件のひとつ、ボストン茶会事件(1773年)なんてのもありましたね。

こんなふうに、マサチューセッツは、ヒロイズム漂う歴史を誇る地域なわけで、また、ハーバードやマサチューセッツ工科大学などの名門大学もあって、なんか、敷居の高そうなイメージがあります。このへん、一旗揚げにきた田舎者の集まりのニューヨーク(でも、いうまでもなく、実質的には、ニューヨークの方が文化と経済の中心)との対抗意識がすごいです。

セイラム魔女裁判(1692年)って、ご存知でしょうか。信仰とか階級意識とかが行き過ぎると、こんなこわいこともおきるのねー。(処刑されたものはいないが、獄死や拷問死は出た)

「セント・オブ・ウーマン」という映画は、ニューイングランドのプレップスクール(全寮制高校。アイビー・リーグに進学するためのもので、生徒のほとんどは、お金持ちの家の出身)が舞台になっていました。アル・パチーノ演じる元軍人の、悲しいくらい気位の高いところ、奨学生(つまり貧乏人)をいいように使おうとする他の生徒の横柄な態度、あれは、多分マサチューセッツのイメージでしょう。

コネチカットの一部は、ニュージャージーとペンシルベニアの一部と共に、ニューヨーク都市圏に含まれます。都市圏というのは、なんとなくの地域ではなく、統計をとる際に、どこからどこまでが含まれるのか設定する、その地域のことです。米国一の大都市圏の一部として、そういう地域にありがちな問題(犯罪とか、違法移民とか、人口問題とか)を抱えています。

(それでも、なんとなく、ニュージャージーよりコネチカットの方が、高そうというか、山の手っぽいというイメージがある。。。イメージであって、現実ではないかもしれませんが)

最後になりましたが、マサチューセッツをはじめ、北東部には、同性婚が合法化された州が多いです(マサチューセッツ、コネチカット、バーモント、ニューハンプシャー 、ニューヨーク、そして、なぜかアイオワ州。カリフォルニアは、一時、合法化されたが、その後、保守の巻き返しにあった)私は、別に個人的には、関係ないですが、好き合っていて結婚したい、っていう人たちは、させてあげればいいのに、と思います。

(もひとつ、ついでにいうと、さらに北のカナダでは、国レベルで合法化しています。もっとも、カナダは事実婚の多い国で、結婚という制度そのものが空洞化していますが)

つまり、この地図でもわかるように、西海岸と並んで、思い切りリベラルな、いわゆるブルーステートなんですよ。

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