2012年4月23日月曜日

北東部ミッドアトランティク地方(ニューヨークを中心に)

「アメリカ」といって思い浮かべるのは、やはりニューヨークやワシントンD.C.でしょう。これ、ある意味でひどく偏ったものの見方ですが、イメージ的には、やはりそうなんですよ。

ニューヨークって、流行の最先端、というイメージが強いですが、同時に、アメリカで最古の街のひとつでもあります。鉄と石でできた巨大な建造物が印象的です。

私は、一度いっただけですが、一度で充分、という気がしています。24時間、騒音が絶えないし、運転マナーは悪いというよりあってないようなものだし、そのへんゴミだらけで、しかも歩きながらタバコを吸う、なんていう、アメリカの他の地域では考えられないようなひどいマナーの人が多くて、ちょっと道を歩くのも気を使うし。

まあ、考えてみれば納得なんですよ。ニューヨークにいる人の相当数は、他の地域から出てきた人で、自分の街としての愛着とか責任感なんてないわけで。ある意味、すごく田舎臭い巨大都市です。

行く前は、いろんな映画で見た街角を実体験するのに、ワクワクしていたんだけどね。(英語のできる人は、ここで、ビリー・ジョエルの New York State of Mind をかけてみましょう。日本では、なぜか、この曲はヒットしなかったようですが。彼は、ブロンクス生まれのチャキチャキのニューヨーカーです)

文化的にも、新しい文化が創られるところ、というよりも、どこか別のところで作られた新しいものを、発表するところ、という感じが強いです。

ニューヨークに関してすべて語る、なんて無謀なことをする気はないですが、忘れてならないのは、アメリカ人のほとんどは、ここを通って移民してきた、ということ。今、オハイオで工場勤務しているおじさんも、何代か前のご先祖は、ここを通ってきたはずなんです。もちろん今も、移民は多いです。第二次世界大戦のころに、ユダヤ系の移民が大量にあったことは、特筆に値します。

それから、ニューヨーク州は、ニューヨークの街だけでなく、カナダとの国境まで広がる大きな州だということ。このへんは、自然も豊かだし、気風ももっと地に足がついた感じで、中西部の感じに似ている。

ニュージャージーは、ニューヨークとフィラデルフィアの二つの大都市にはさまれて、何とも立場の弱い州です。よくいうのは、ギャングが死体を捨てにいくところ、というの。ニューヨークが犯罪の表舞台なら、その裏舞台がニュージャージーなわけ。西のラスベガスに対抗するカジノの街、アトランティック・シティなんてのもあるし。

ニューヨークの通勤圏内なのに、なんとなく軽く見られているところ、埼玉と似ているかな。(ニュージャージーや埼玉を貶めているわけではありません。ニュージャージーには、プリンストン大学という立派な学校があるし、ニューヨークという大都市をかげで支えるという役割があるわけですから)

1776年7月4日に独立宣言が採択されたことを記念して、アメリカでは、独立記念日に花火をあげたりしてお祝いをするんだけど、この独立宣言の起草と採択は、ペンシルベニア州のフィラデルフィアでおこなわれた。この頃、フィラデルフィアは、北米で最大の都市だったから。そして、1800年にワシントンD.C.ができるまで、ニューヨークとともに、首都機能の一部をおっていた。

そういう意味で、ペンシルベニアも、歴史的に興味深いところだし、フィラデルフィアのあたりは、今でも大都市圏なんだけど、、、なんでしょうね、ここも、なんとなく時代に取り残されつつある気がする。州内のもうひとつの大都市、ピッツバーグも、以前は鉄鋼業で栄えたけど、その衰えとともに、街自体も廃れてきた印象がある。

私見では、ペンシルベニアは、むしろこの二つの都市圏以外の、広大な酪農地が広がるところ、というイメージ。フィラデルフィア・クリームチーズのせいかなあ。(「フィラデルフィア」はブランド名で、必ずしも、ここで生産されているわけではありません)ニューヨーク州北西部と同じく、気候的には、中西部と同じ大陸性亜寒帯気候だし。

州の西部(からオハイオ州東部にかけて)には、アーミッシュといって、近代文明を否定して、今も村の中での助け合いを基本とした生活をする人たちのコミュニティがあるし。アーミッシュの村の中には、夏の間、一般の見学を許可しているところがあって、私は、オハイオにいる間に、行っておけばよかった、と思っている。

アーミッシュに生まれたからというだけの理由で、昔風の生活を強いられるのは理不尽だと思うし、おせっかいな人が多そうで風通し悪そうだけど、現代文明に対するアンチテーゼとしての彼らの暮らしぶりは、尊敬に値する。アーミッシュキルトは日本でも知られているようだし、アーミッシュの作る家具は、昔ながらの丁寧な作りで評価が高い。興味のある方は、ハリソン・フォードの「目撃者」という映画をどうぞ。

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