2012年6月7日木曜日

コレステロールの真実

コレステロールについて、やっと、納得のいく説明が見つかったので、自分の備忘録をかねてまとめておこう。(参考資料。両方とも、お医者さんの書いた記事です。それから、wiki

まず基礎知識。
  1. コレステロールは、細胞膜を作るのに、必要不可欠な成分である。さらに、コレステロールは、ホルモンの材料になったり、神経伝達物質の動きに関わっていたり、胆汁の材料になったりする。
  2. おとなが一日に必要とするコレステロールの量は、約1グラム(1000ミリグラム)。食物として入ってこない分のコレステロールは、自分のからだ(主に肝臓)が自前で生産する。つまり、必要量を超えるような量を食事からとり続けるのでない限り、高コレステロール食品を避ける必要はない。(食事から、ほとんどコレステロールをとらなくても、高コレステロールになる例については、こちらの記事を見てください)
  3. コレステロールはワックス状の脂肪なので、基本的に水分である血中では、そのままではうまく移動できない。だから、タンパク質と結びついた形(リポプロテイン)で、全身の細胞に配達される。また、血管内でだぶついているコレステロールを回収するリポプロテインもある。配達するリポプロテインを LDLといい、回収するものをHDLという。
  4. だから、LDLを「悪玉」コレステロールというのは、間違い。そもそも、コレステロールは、一種類しかなく、LDLとHDLの違いは、タンパク質との結びつき方にある。そして、全身の細胞に、生命活動に不可欠なコレステロールを配達することが、悪いことであるはずがない。
でも、そのコレステロールが血管内で詰まったら、大変じゃない?という方へ。そのとおりだけど、だからといって、ただコレステロールを減らせばいいわけじゃないのは、ここまでの説明でわかってもらえないでしょうか。

そもそも、なぜ、あるレベル以上に血中のコレステロール値が増えてしまうのか?
  1. コレステロールは細胞膜の構成物質なので、体内の細胞が傷ついて修復する必要があるときは、普段以上のコレステロールが必要になる。
  2. 細胞レベルの傷、言い換えると炎症が、根本的な原因である。
細胞が傷つく、というのは、ある程度は、日常的におきていることで、それほど気にする必要はないけれど、コレステロールが異常に増えてしまうほど、長期間にわたって相当数の細胞が傷つく、というのは問題なのだ。

そういう慢性的な炎症を治せば、コレステロールは、自然に減るはず。根本原因である慢性炎症を治さないで、コレステロールだけを減らそうとするのは、自然に減らすのは無理だし、薬を使えば、いろいろな副作用がでる。

Dr. Mercola によると、慢性的炎症の原因には、次のようなものがある。
  1. 酸化したコレステロール(というより、酸化した油脂、だよね。古い油、高温になったことのある油など)
  2. 砂糖や穀物のとり過ぎ
  3. 高温で調理した食品
  4. トランス脂肪酸
  5. 運動不足
  6. 喫煙
  7. ストレス
逆に言えば、自然にコレステロールを下げる方法は、

  • 油脂は、アボカドやローの種実類、低温で絞ったオリーブ油などからとるようにする
  • 調理法も、揚げ物や高温で炒めることを避けること
  • トランス脂肪酸や砂糖などを避けること(市販の菓子は、このコンビネーションの典型)
  • 適度な運動をすること(運動はストレス解消にも有効)
  • ストレス管理をすること。

私見ですが、さらに、抗酸化作用のある成分を多く含む野菜や果物を心がけてとるのもいいんじゃないかな。運動は、不足もよくないけど、自分の体力にあわないほど無理してするのも、どこかに傷がつく気がする。あと、アレルギーのある人は、それも要注意なんだろうな。

油脂や、コレステロールの高い食品をとるな、とは、書いていないところが、おもしろいです。統計上も、動物性食品の摂取とコレステロール値との間に、相関関係はない、そうです。

それから検査結果の見方。総コレステロール値だけを見ていても、心臓血管系の病気の危険度はわからない、そうです。総コレステロール値が、たとえば300を越えるような場合は要注意ですが、200代なら、総コレステロールを気にするより、次の計算をしてみること。
  1. HDL/コレステロールの比
  2. 中性脂肪/HDLの比
先に書いたように、HDLはだぶついているコレステロールを回収してくれるお利口さんなので、これが多いのはいいこと。1は、24%以上が望ましいそうです。

2は、2未満がよいそうです。

じゃあ、なぜ、総コレステロール値は200未満が望ましいといわれているのか?どういう根拠で、この「200未満」という指標が決まったのか?

このへん、かなりややこしいんですが。。。もしかすると、製薬会社がコレステロールを下げる薬を売って金儲けをしたくて、政治家をまるめこんだのかも。

少なくとも、200未満の方が、長生きする、という統計は、存在しないようです。むしろ、低すぎる(目安として、150以下)と、ガンや自殺で死亡率が上がる、という統計は、ある。

(ちょっと脇道にそれますが、コレステロールは、セロトニン受容体の働きにも関わっているので、コレステロールが少なすぎると、ウツになるようです。自殺、というのは、それと関係しているらしい)

コレステロール値に関しては、他にも、遺伝とか、性別とかも関係しているようです。一般的には、女性の方が高めなので、だから女性の方が長生きなのかも(←タイプミスでは、ありません)、という研究者までいるそうだ。

最後に、私の個人的な意見。。。コレステロール値の最適値とか、コレステロールと心臓病がどのくらい深く関わっているか、なんて、結局は、わからないよね。個人差もあるんだし。ただ、私の希望としては、鬱々として長生きするよりも、朝起きるのが楽しいなー、と感じているのが好きだし、そのために比較的早い時期に心臓病でばったりいっても、どちらかを選べといわれたら、後者のほうがいいなぁ。あ、でも、ばったりいっちゃえばいいけど、脳卒中で半身不随、とかは困るなー。難しいなあ。あれ、でも、このお医者さんによると、コレステロールが高くても、心臓血管系に問題が起きるとは限らないんだよねえ。

3 件のコメント:

  1. 昔、奥山治美氏が「薬でなおらない成人病」を書かれた内容と同じですね。
    奥山氏は油脂革命を提唱し、コレステロール云々よりも質の良い油脂を取り、質の悪い油脂を減らす努力が大切と力説されました。また、コレステロール値が低い方が良いわけではないことも言われてましたね。
    あと、同じ肉でも、その肉の動物がどういう餌を食ってきたかで油脂の内容が変わるそうです。
    放牧されて草をメインに食った動物の肉はオメガ3と6の比率のバランスが取れているけど、とうもろこしとか大豆とか油カスなどを多く食うと圧倒的にオメガ6系比率が多くなってしまうそうです。
    豚で言うと、どんぐりを食うイベリコ豚の肉はいいけど、バームクーヘン豚の肉は捨てた方がマシ、ってことでしょうかね。
    この辺も面白いですね。

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  2. 日本でも、こういうことをちゃんと言うお医者さんがいるのは、心強いですね。
    人間も、食べるもので、からだの組成が決まるのでしょうね。自分はイベリコ豚か、工場みたいなところからくる豚か(バームクーヘン豚ってどんなんでしょう?)、気になるところです。

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  3. イベリコは実は食べたこと無いです。
    いいなと思うのは鹿児島黒豚ですかね。まあ、高いので滅多に食べません。
    バームクーヘンを餌に取り入れている豚、数年前にテレビでやってました。
    見た瞬間「アホちゃうか」と思いましたけど(笑)
    でもおいしい肉になるようですね。肉の質はともかくとして。
    自分は肉食、菜食にはあまり拘りませんが、オメガ3脂肪酸をしっかり摂取し、オメガ6系はほどほどに、酸化した油脂やトランス脂肪は避けるようにしています。ただ、通風を数回経験してるので、肉食過多に気をつけます。
    自分はアケミさんとは逆で、肉ばかり食ってきた人間なんですよ。
    今は菜食の比率を高め、肉は少し食べる程度に留めています。

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