2012年8月4日土曜日

レクチン除去食

レクチン (lectin) というは、タンパク質の一種なんだけど、非常に消化が悪く、しかもちゃんとアミノ酸に分解されていないのに、されているふりをして腸壁を通過し、血中に入ってしまうんだそうだ。(レクチンは、今も研究中の話題らしく、図書館でここまで調べてわかるのに、相当時間がかかりました)
*(植物性)レクチンについては、これもわかりやすいです。

血中に入ったレクチン(タンパク質)は、異物なわけですから、免疫が働いて、炎症がおこる。免疫が働いて炎症がおこるのは、黴菌が侵入してきた時には適切で必要な反応ですが、こんなふうに、食べ物に含まれる成分で、始終、おきていたら、それはつまり免疫過剰による慢性的な(しかも全身的な)炎症、ということで、コレステロールの異常とか、関節炎とか、運動のあとの筋肉痛がなかなか治らないとか、疲れやすいとか、また免疫異常という意味で、花粉症とかリウマチとか、さらには、もしかすると不妊とか、鬱病とか、とも関係しているかもしれないらしい。あ、もちろん、レクチンが無理に腸壁を通ることで、リーキーガットとか、慢性的な胃腸障害とかも。

日本では、豆に含まれるレクチンがよく知られているようでだけど、レクチンは、もっといろいろなものに含まれている。穀類(グルテンを含まない穀類も)には、豆と同じくらい含まれているし、ジャガイモ、トウモロコシにも。

穀物とか、豆とかは、植物の生殖器官なので、やたらと動物に食べられては、植物としては困るので、こういう、一種の毒が含まれているらしい。

でも、加熱調理したり、さらに念を入れて、調理の前に浸水・発芽させたりすれば、レクチンの害はなくなる。。。というのが、一般的な、つまり政府とか食品会社とかの言い分なんだけど。。。(このへんから、さらに、調べてもよくわからなくなってくる。もちろん、私が科学にうといのも問題なんだけど)

食物アレルギーに個人差があるように、こういうさまざまな食品に含まれるレクチン(レクチン、とひとくくりにいっているけれど、細かくいうと、食品によってタイプが異なる)に対する反応にも、個人差があって、実は結構な数の人にとって、たとえ念入りに調理されていても、レクチンを含む食品は害になるんじゃないか?っていう見方もあるわけ。

じゃあ、どうしたら、自分がそうなのかどうかわかるのか?医学的な検査はまだ確立されていないらしい。

簡単じゃん。疑わしいものを、一定期間、一切食べないでいて、体調がよくなるかどうか見ればいい。

Whole 30 とかのプログラムは、こういう、ちょっと素人臭い考え方で成り立っている(プロの医者は、理論が実証されて検査法が確立するまで待つでしょうから)ここでは、上記にあげた食品の他に、乳製品、砂糖、人工甘味料、その他の添加物、アルコール、タバコ、を30日間、完全にやめるようにすすめている。


じゃあ、何を食べるの?肉・魚・卵、プラス野菜たっぷり、果物や種実類少し。サツマイモはいいらしい。油は、オリーブ油か、乳タンパクを完全にとったギー(溶かしバター。普通のバターはダメ)

これって、農業革命以前の、本来の人類の食事ですよね?ただし、必ずしも糖質制限食ではない。果物やサツマイモは、特に量の制限なく、食べていいんだから。(ふかしイモだけの食事、はダメです。食事は、動物性たんぱく質プラス野菜で、サツマイモはその野菜の一種として扱うこと。果物は、おやつとかの添え物のレベルにすること)

30日間、というのは、そのくらいの期間をおかないと、からだが回復するのがわからないから。というより、最初の2−3週間は、好転反応で、かえって調子が悪くなったりする場合もあるらしい。

わたし、これやってみたいな。大抵の健康情報って、どこかの先生がいったことの受け売りでしょう。これは、「とりあえず試してみて、自分にとってどうなのか見極めよう」というアプローチで、好感持てます。

少なくとも、断食やマスタークレンズみたいな危険はないだろうし。

何も、一生、ごはんや小豆を食べちゃいけない、といっているわけじゃない(私の場合、既に、グルテンを含む穀物と乳製品、大豆は避けている)一ヶ月して、別に何の変化も感じない、なんでこんなバカなことしているのかわからない、という結果だったら、穀物や豆を食べても大丈夫な体質だ、とわかっておめでたいし。一ヶ月後に体調が良くなっていたら、次は、一種類ずつ、避けていた食品を食べてみて、その特定の食品が大丈夫かどうか見る。

肉・魚・卵、プラス野菜たっぷり。いいんじゃない、おいしそう。(以前の、ローフード+肉、魚、卵=糖質制限食、との違いは、サツマイモや根菜など、糖質多めなこと)

というか、実は昨日から、試しているんです。ここまでの感じは、とてもいいです。メニューとか、もっと詳しい報告は、またあらためてします。

☆コメントでもご指摘があったように、これはパレオダイエットの一種です。ただ、ひと言でパレオといってもいろいろあるし、一般的には、「パレオ=糖質制限食」と思われているらしいので、わざわざ「レクチン除去食」とか「人類本来の食事」と書いてみました。私見ですが、何が本当のパレオなのか探求していくと、考古学の迷路に入ってしまうので、それはそれとして、「自分にとって何が合っているのか」を実践的に探っていく方が、有意義な気がします。

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5 件のコメント:

  1. はじめまして

    これっていわゆる
    パレオ(原始人)ダイエットですよね?

    自分も糖質制限で頭も身体もすっきりしない感じがして、
    今は野菜中心の食事をしています(穀物は食べても少量)
    血糖をあまり上げないはずの
    乳製品や大豆を食べたあとに
    身体がだるくなることが度々あり、
    理由を探していたところに
    パレオダイエットを見つけました。

    レクチンが悪さをしてるのかもしれませんね
    1ヶ月ほど試してみます

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  2. ラグさん

    そうです。日本で、パレオダイエットがどういう風に理解されているのかよくわからなかったので、その言葉を避けたんですが、追記しておきました。
    レクチンの問題は、本当に、まだよくわからないことが多くて、たとえばこの Whole 30 というプログラムも、レクチンに関する原理以外に、主催者のこれまでも経験(何十万人もの人を指導したそうだ)にかなりよっているみたい。種実類オーケーなのもそうだし(そもそも、ナッツをそんなに大量には食べないはず)。
    よろしかったら、ラグさんが試してみた結果、またコメントしてください。

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  3. レクチンが腸壁から侵入するのは腸壁がダメージしているからという説が日本の自然療法では通説です。それとレクチンだけの問題でないと思います。
    腸は元々異物をそう簡単に通すようにできていないはずですが、現代人は過食暴食によって腸を日常的に傷つけているからです。
    健康志向の人でも野菜や玄米の取りすぎで食物繊維などによって傷ついている場合も多いです。
    それは断食や食事の仕方によって改善できます。
    消化効率を上げてなるべく長時間内臓を休めるのが基本ですね。

    1日二食(12時間以上内臓を休ませるため)
    食事量のコントロール(玄米であれ肉であれ過剰になると消化できないので)
    食事と水分は同時にとらない(消化力を弱める、ドリンクは食後1時間半以内禁止)
    などです

    腸壁を健全に保つことと完全消化によって原因が立たれるわけです。
    西式などではその辺に重点置いているので参考にしてみるとよいかと。

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  4. 腸を良い状態に保つのは、とても大切なようですね。参考になるコメント、ありがとうございました。

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  5. 3日程、読ませて頂いております。とてもよく調べられ、分かりやすく、かつ楽しく引き込まれてしまいます。「本来の人類の食事」が納得できますね。
    私は生まれつき腸が弱く、すぐ下痢をしていました。母の死の折看病している私が下血し、その後アトピーのようになり、東洋医学など様々な治療を試みて来ましたが、先日Facebookで「原始人食」と出逢い、5日前から始めて肉類などタンパク質を増やしたり、禁忌食をアケミさん同様に止めました。
    なかなか日本では、このような情報が得られませんので、有り難く思っております。Facebookにシェアしています。感謝合掌

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