2013年2月6日水曜日

ピアノ

ボケ防止を兼ねてピアノを始めて、2年近くになる。

ボケ防止、というのは、まあ、半分は冗談ですが、半分はマジメです。老後の問題というと、お金と健康に話が集中するし、もちろんこの二つは大切なんだけど、同時に、それだけでは足りない気がするわけ。だって、お金の心配がなくて、そこそこ健康なら、年とって幸せなのか?

もっと、「楽しみ」の要素が注目されていいんじゃないのか。

楽しみには、一人で楽しめるものと、人と楽しめるものがあって、両方兼ねられると都合がいい。音楽って、かなり、その要素を満たしている気がする。

自分が楽しいと思うことをしていれば、ボケにくいと思うんですよ。

「自分が」というところがポイントで、人に「趣味でもお持ちなさい」とかいわれてやるのは、意味ない。ストレスになるだけだ。

だから、今回は、思い切り私の独断と偏見に走って、ピアノや音楽のことを書いてみようと思う。私のいうことに、共感してくれなくてもいいんですよ。でも、私が「自分」を出せば、あ、そうか、と思う人もいるかも、と思って。


( 古いですねー。1929 "Fats" Waller の Ain't Misbehavin' でも、なんて、軽やかで楽しいんでしょ。あのぶっとい指で、どうやってこんなふうに弾けるんだろう)

最初に書いたけど、私は初心者です。ここが、また、いいんだ。だって、こんな私でも、練習していれば、今より5年後の方が、うまくなっているかもしれないじゃないですか。

年をとることがマイナスになることが多い中、この、少なくとも自分としては、多少の進歩が見込める、っていうのは、嬉しい気がする。

いや、もちろん、特にピアノの場合、5歳くらいから始めて、30年とか50年とか弾き続けている人もいるけど、もうそんな人と自分を比較する気にはなれないです。そこは、ハンデつけてもらわないと。

私のいる街には、ピアノ愛好者の会があって、毎月第一土曜日に集まって、順に弾いて遊ぶんです。20−30人くらい集まるかな。私くらいの初心者も、セミプロ、プロ、の人もいます。この、ごちゃまぜ感がいい。私からすると、他の初心者の人がどんな曲を練習しているのか参考にしたり、上手な演奏を聴いて、タダでコンサートに行ったような気分になったり、いろいろに楽しめるから。

不思議なのは、すごく上手な人で、1−2回来た後、来なくなっちゃう人がいること。いや、上手な人で、レギュラーのメンバーも多いんだけど。

なんかさ、上級の初めくらいになると、「うまく弾かなくちゃ」みたいなプレッシャーを自分に課して、ストレスにしちゃう人がいるみたい。


(私は手が小さくて、オクターブをおさえるのも、できるけど、あまり長くやっていると腱鞘炎になりそうなので、どうしても必要なところだけにしている。ピアノに適した手、というのはあると思うけど、一方で、こんな体格でプロになった人もいるんだよね。体格がすべてじゃないぞ)

あー、で、私は、一応、レッスンも週一でとっています。このレッスンというのが、また、笑っちゃうというか、信じがたいものがあるんですが。。。

先生は、30代の男性で、音大でクラシックのピアノをやったし、今も、そういうのも教えているけど、一方で、夜はバンドでオルガンを弾いている、という、ちょっと不思議な方。ついでに、ギターもするし、昔は、サックスもしたらしい。歌も歌える。部屋の隅に、アフリカのドラムもあるから、あれも試しているんでしょう。

こういう、マルチタイプのミュージシャンって、アメリカには結構いるけど、日本では珍しくないですか。なんか、こう、ひとつのことに精進するのが偉い、みたいな風潮があって。

私は、最初のとこで2年といったけど、実は日本にいた20代の頃、ちょっとバイエルとか習ったので、楽器がうちにあれば、自分で練習して何とかなるのか、という甘い考えで、ユージーンにいたころ、デジタルピアノを買ったわけですよ。で、すぐに、自分の甘さに気づいて、先生を捜したんだけど、そのうちに引っ越すことになって、今のところに来てから、この先生を見つけたんですが。

そういう、しょうもない50代の初心者が、初めて会う先生に「わたし、クラシックよりジャズがしたいんです。それと、楽譜に書いてあるとおりに弾くだけでなくて、自分でアレンジとかしてみたい」とかいうと、どんな反応があるか。

いやぁ、この先生は、実に柔軟に対応してくれました。

特にはじめのころは、不思議な場面もありましたけどね。たとえば、mode というものを教えてくれるんですよ。ジャズの演奏に役立つからって。

12音すべての長調/短調が、まだできていないヒトに、ですよ。

それはね、確かに、ジャズをやりたい、といったのは私だけど、それは長期的な展望ってやつで、とりあえず、今、どの程度弾けるか(というか、弾けないか)は、わかるでしょうに。

あ、でも、そうやっていわれるから、あの先生について1年で、その12の長短調も、主な4和音も、一応はカバーできるようになったのか。ということは、日本での数年は何だったのか(だから、人に訊かれたら、ピアノは「2年近く」やっています、というわけです。日本での経験は、ほとんど数に入っていない)


(渋くてかっこいいジャズ・ピアノ、といったら、この人じゃないですか。それにしても、あんな中腰で、疲れないのか)

それにしても、ピアノって、ヘンな楽器だと思いませんか。

誰でも、あるキーをたたけば、ある音程の音が出るわけですよ。これって、他の楽器では、当たり前じゃないですよね。

だから、取っ付きやすい。しかも、出せる音のレンジは広いし、強弱のダイナミックもつけられる。いろいろ、遊べるわけですよ。

でも、問題は、そこからなんだ。

ピアノの音は、不連続じゃないですか。ボーカルや、バイオリンなどの弦楽器なら、たとえばドからレへ、連続的に、無限の音をつなげて移行できるのにピアノは、ボツボツと階段状に移行していく。そこをなんとかごまかそうと、トリルとかしても、不連続性は変えられない。

そこに表現の壁みたいの、ないですか。あるメロディーを歌うだけなら、ボーカル対ピアノでは、ボーカルの方がずっと味がある。

でも、ピアノは、複数の音を一度に出せる。だから、ピアニストって、一人で二人分の仕事をすることで、このピアノという楽器の限界をカバーしてやらなくちゃならないわけですよ。

私は、譜を読むのが遅くて(一応、読み方は知っているけど、弾く早さで読めないから、意味がない)先生に「どうやったら、右手の分と左手の分の二つの譜を同時に読めるんですか。ひとつの譜を読むだけでも大変なのに」と聞いたら、「オルガンを弾くときは、足の分も入れて、三つの譜を読むんです」っていわれてしまった。


(この曲、高音部、あるいは低音部だけを弾くのは簡単なんだよね。。。左手はスタッカートをうちながら、右手でスラーのかかったメロディーを弾くのは、また別問題で。。。)

音楽のはなし、また、しましょうね。

*引用した動画は、YouTubeの方でみた方が、load しやすいかもしれません。

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6 件のコメント:

  1. アケミさま
    はじめまして。maiと申します。
    甘いものの過食について調べていたところ、こちらのブログを見つけ、コメントさせていただきました。
    毎日と過食をしているというわけではありませんが、一度スイッチが入ると数日続いて、しばらくすると落ち着いて、またスイッチ入っての繰り返しをしています。
    こういう症状がで始めたのは、就活をしていた頃からだったと思います。
    きっかけはストレスだったのだろうと思いますが、今はそういう食べ方が癖になっているようなところがあります。
    あと、自律神経が弱いのか、気温が安定しないときや、季節の変わり目、環境が変わったとき、不安を感じていつときには過食なりやすい気がします。
    一時マクロビオティックをかじっていたこともあり、2年近くヴィーガンでした。
    今になって思えば、その時は気分が鬱っぽかったのかもしれません。
    一般企業に勤めていたのですが、いわゆる一般職の事務をしていて、私の人生これでいいのかなと思い詰めてしまい、昨年の6月に退職。人生で一度くらいチャレンジしてみようと思い、今はヨガのインストラクターをしています。まだまだ生計が立てられるレベルではありませんが…
    向こう見ずな決断だったのかなとも思いますが、これぐらいのことがないとあの負のスパイラルから抜け出せなかったようにも思います。ヴィーガンをやめようと思えたのも、会社を辞めて心が少し柔らかくなってからなので。

    こういった状況から考えても、私も栄養不足なところがあるのかなと思います。まだ動物性蛋白質を心置きなく食べることに若干抵抗がありますし、カロリーを常に気にしながら食事をしている自分がいます。

    生活に支障が出るほどではないし、嘔吐してる訳でもないので、それほど気にすることはないのかもしれませんが、
    食べ物を無駄に食べるのはよくないし、からだにもよくないですよね。
    それに食べるって、生きるためだけじゃなく、娯楽的な部分も担ってるから、いつでもそこにはよろこびやしあわせがあってほしいなぁと願っています。

    ヨガをしている立場の人間として、そういうトラブルを持っているのはお恥ずかしい限りですが、
    まずは自分のそういう性質を認めるところから始めようと思うようになりました。そして徐々に改善していけたらなと思っています。

    長々すいません。
    アケミさんのブログを読んでいたら、どうしても身の上話を聞いていただきたくなってしまいました。
    ブログ、楽しみに拝見いたします。
    よろしくお願いします。

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  2. mai さん、こんにちは。
    一度、栄養不足になったからだは、その後数年間、以前とは生化学的なバランスが変わってしまうそうです。気長に構えているといいんじゃないかと思います。お大事に。

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    1. maiです。
      スマホからだと匿名でしかコメントできなくて。
      お返事ありがとうございます!
      気長にからだが戻って行くのを楽しんでいけたらなと思います。
      これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

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  3. ハンニバル強子2013年2月7日 20:52

    アケミさん、ここのところ(別に前がネガティブとかじゃなくて)、とってーもハッピーオーラが伝わってきます。何かいいことありますか~。食べ物も色々写真を載せてくれてありがとう。お父さんが参考にしています。前の方の記事に行ったり来たりしながらいつも読ませていただいています。本当に家で作るって安心ですよね。
    ピアノ、相性が合う先生を見つけられたのですね。私もしたいんですけど、昔を思い出して時々下手糞なりにも遊ぶ程度。でもやっぱり時間できちんと習ってまた練習していくとかしないと絶対に上達しない気がします。楽しんでくださいね~。

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  4. アケミさま
    「ローフードが合う体質、合わない体質」の記事を最近拝見して、最初の記事から一気に読みました。初めまして!香ともうします。どんな食べ物が自分に合うのか、どうしたら食を通じて健康に慣れるのか模索中なので、アケミさんの記事とても興味深く拝読しています!
    アケミさんはIntuitive Eatingっていう考え方についてはどう思われますか?
    (またはご存知でしょうか?)アメリカでは95年に「Intuitive Eating」という本の初版が出たらしいので、割と以前からある考え方の様なのですが、私はごく最近知って、昨日から本を読み始めたところです。これによれば、私は「いつも食べ物が、いいものなのか、悪いものなのかチェックしていて、自分ではダイエットをしているつもりがないのに、実はダイエットをしているタイプ」なのだそうですが、「Intuitive Eating」ができるようになると、「おいしいと思う物を、お腹がすいたなと思う時に、快適で満足と思える量食べて、幸せ」って思えるようになるらしいので、どうしたらそうなれるのか、興味津々で読んでいます。 

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  5. 強子さん
    そうですか?別に、自分では、何も変わっていないつもりですが。最近も、この間の日本情報鎖国、みたいな、理屈っぽい(多分、読者にとってはうっとうしい)記事書いているし。
    でも、もしかしたら、肉や魚の栄養が、やっとまわってきたのかも
    ピアノの先生の相性は、すごく大事です。私も、この先生を見つけるまでに、話をしただけで、遠慮させてもらった人が、何人もいます。

    香さん
    はじめまして。よく読んでいただいて、光栄です。
    Intuitive Eatingという本は、読んでいませんが、「おいしいと思う物を、お腹がすいたなと思う時に、快適で満足と思える量食べて、幸せ」というのがいいな、というのは思います。ただ、以前記事にも書き足したけど、この簡単なことは、今はむずかしいんですよね。普通にスーパーで買い物したり、外食したりしていると、依存性をおこす食べ物が、気がつかないうちに入っていて。
    多分、できるだけ自分で料理するのが、近道だと思います。

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